KOSMAへようこそ
音楽によって人生をさらに豊かにするために活動を続けています

KOSMAへようこそ

 1995年1月17日の阪神大震災では、6,434人の尊い命が犠牲になりました。また地震のエネルギーは街を舐めつくし大都会の数多くの巨大建造物を破壊するなどして、瞬く間に現代都市を廃墟にしてしまいました。
 KOSMAは震災1ヵ月後の2月19日、全壊した家屋からピアノを救出し、ボランティアコンサートをもちました。未だ交通機関・ガス・水道などが止まったままの神戸の街角に集まった私たちKOSMAのメンバーは、冷たく澄んだ空に向かって静かに歌いました。けれども道行く人の多くはあの衝撃に打ちひしがれたままなのか、ただ足早に通り過ぎていくばかりでした。
 しかし私共のできることとして被災地で復興を支援する音楽活動を続ける一方で、他の地域では震災の実情を訴えてきました。そして音楽を人生の支えとしより高い芸術性をめざすアマチュアのための「ピアノ・声楽コンクール」、阪神淡路大震災復興を記念した「アマチュア管楽器コンクール」、人と人とが支えあい力強いハーモニーを奏でる「合唱フェスティバル」、音楽あふれる街こうべを目指す奨学金給付コンサート「こうべ♪音楽の街」等を続けてきました。
 皆が人として豊かな心を取り戻すために、芸術や文化は心を癒し育む大きな愛情です。芸術や文化は、私たちの先輩が守り続けてきた貴重な財産であることを再認識し、未来へつないでいきたいと願って開催致します。音楽は心の架け橋です。これからの復興の道程に希望を託しましょう。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。