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第45回音楽コンクール 東京 総評

第45回 KOSMA音楽コンクール ピアノ部門・声楽部門 総評

樋口 あゆ子

ピアノ部門

白熱した皆様の演奏を拝聴させて頂きまして誠にありがとうございました。
ピアノ部門は、学童期からご高齢の方々まで、接戦が繰り広げられたために、金賞受賞者を1席増やすこととなりました。すべての方々に、特別賞を差し上げたいほど、どのかたにも、それぞれの味わい深い表現を繰り広げて頂きました。
昨日の授賞式でも申し上げましたが、この度の第45回KOSMA音楽コンクールピアノ部門での結果は、昨日の瞬間的なものです。場所、時間が変わりましたら、結果は変わります。不本意な結果であった方は、昨日の結果は気にせず、次なる目標へ。高得点の結果であった方々もおごり高ぶることなく、さらなる高みに向い、ぜひ、音楽の学びを続けてください。
来年、さらなる進化をされた皆様のピアノ演奏を拝聴させて頂けますことを楽しみに致しております!

田口 久仁子

声楽部門

KOSMAコンクールも45回を迎え、何度もお受けくださっている方々はそのたびに進歩されています。そうやって皆様のレベルがどんどん上がって来ているのだと思います。
このコンクールに参加される皆さんは、まず歌を歌うことが大好きなこと、そして良い声を持っていらっしゃると思います。あと大事なのは、継続、続けることだと思います。
今回久しぶりに審査に参加させて頂いて、皆さんの歌がアマチュアではあるけれど持ち声のままに歌うだけでなく、ちゃんと音楽を表現しようという方が多くなったということをとても感じました。
それは皆さんがずっと続けて歌っていらっしゃるからだと思います。
大きくてしかも美しい声を示すのは大変大事ですが、そこに音楽が無ければ退屈になってしまいます。自分がその歌を通して何を訴えたいのかを、聴いている人にどこまで伝えることが出来るかが、大事だと思います。そのためにはまず顔の表情で表現しようと思ってください。そうしたら表現の半分は伝えられると思います。残りの半分を、声で表現してください!
皆さんはお話しする際に、必ず息を上手に使って話されると思います。それと同じように、歌うということは音程をつけて話しているのだ、と思ってみてください。

下司 愉宇起

ピアノ部門・声楽部門

歴史に勝るものはありません。45回を迎えた当該コンクール。今年で審査をさせて頂くようになり10年。プロのコンクールにはない温かさを感じます。
これも一重に出場者の皆様が
・ステージに立つ楽しみ
・音楽を奏でる喜び
・日頃の鍛錬の達成感
を心で受け止めていらっしゃる故だとおもいます。
コンクールですから完成度はもちろんのことですが、いかに音楽を愛し、目標を持っていらっしゃるか。そのようなことも鑑みながら審査をさせて頂いております。
長きに渡り毎年出場なされていらっしゃる御歳80歳の方がおられましたが、毎年確実に上達されていらっしゃる。人間夢と目標、志があれば何歳になっても挑戦できる。胸が熱くなりました。
お一人お一人に心からの拍手とエールを贈ります。

先日能登半島に慰問に回りました。音楽は衣食住には叶いません。しかし、人間の心に寄り添うのもまた音楽。阪神の復興に光を見出してスタートしたこのコンクール。音楽は希望です。人生の潤いに。人生のスパイスに。次年度も是非挑戦されてください。
期待しております!

審査員プロフィール

樋口 あゆ子

桐朋学園大学演奏学科ピアノ専攻卒業を経て 同大学音楽学部研究科ピアノ専攻修了。第 39 回全日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会1位。第 17 回ピティナ特級グランプリ・文部科学大臣賞。第 10 回ポルトガル・ポルト市国際音楽コンクール1位。パリ・エコールノルマル音楽院演奏家課程満場一致卒業。現在、日本ベトナムピアノフェステイバル総音楽監督・実行委員長。毎週土曜 18 時 45 分~ 19 時FM ヨコハマ「ピアノワイナリー響きのクラシック」司会。
2024 年 4 月昭和音楽大学・短期大学・大学院 ピアノ専攻非常勤講師就任。

田口 久仁子

大阪教育大学特設音楽課程卒業。ウィーン国立音楽大学発声科、リートオラトリオ科、オペラ科を最優秀で卒業。第25回マリアカナルス国際コンクール第3位。武蔵野音楽大学非常勤講師、日本シューベルト協会会員、二期会会員、フランス歌曲研究会会員。

下司愉宇起

東京藝術大学卒業。平成音楽大学講師。日光国際音楽祭実行委員長。一般社団法人 全日本児童音楽協会副会長。一般財団法人 アース エイド ソサエティ理事。とちぎ未来大使。