阪神淡路大震災体験文集

阪神淡路大震災10周年記念事業「震災10年 神戸からの発信」
歌声よ 明日に向かって
震災前夜より10年のあゆみ


KOSMAは震災後1ケ月経った2月19日、全壊家屋からピアノを救い出し、長田区菅原通りのJR高架下でボランテイアコンサートを持ちました。冷たく澄んだ空に向かって、集まった人達が静かに歌いました。
電車も止まり、工場の煙も水道も止まった神戸の空でした。
けれど多くの人々は、あの衝撃の中にいて、ただ足早に通り過ぎていくばかりでした。
あれから10年、数々の事件や出来事で震災はどんどん風化していく様子に、危惧を感じます。
そこで10年経った今、もう一度あの時を振り返り、今なお心に残ること・忘れてはならないことなど、いろいろな思いを綴って語り継いでいきたいと思います。